地域住民の自閉症スペクトラムをもつ人に対する態度に関連する要因

本研究では、大学生を対象に意識調査を実施し、自閉症(Autism Spectrum Disorder :ASD)者に対する態度を検討した。調査の結果、偏見が極めて強い層が3%いること、自閉症を持つ大学生の事例に対して、診断名が伏せられている場合、パニックの傾向を示す事例である場合に偏見がより強くなる傾向にあることが明らかとなった。本人が障害をカミングアウトできる社会的包摂を促進するためには、周囲の人々がこれらの症状を理解するための教育が必要である。

担当研究者 NPO法人岡山県自閉症児を育てる会

広島大学大学院医系科学研究科 成人看護開発学 研究員 福島康子

研究期間 2020年10月1日~2021年3月31日