福祉施設に勤務する看護職と介護職を対象としたケアの質向上のための新たな人材育成システムの開発

岡山県内高齢者介護施設を対象に、看護職と介護職の人材育成上の課題とニーズを調査した。また、両職種の人材育成システムの開発を目指して介入研究(以下;研修)を実施した。
2019年から山陽学園大学研究倫理審査委員会の承認を得て研究を開始した。まず、調査研究として、岡山県内の介護老人保健施設85施設と介護医療院11施設の施設管理者96名に調査票を送付した。7施設から返信を受け取った(回収率7%)。回答者は看護職5名と福祉職2名。施設内訳は、老人介護保健施設5件と介護医療院2件、規模は18名~100名であった。目標管理制度は4施設・介護プロフェッショナルキャリア段位制度(以下;段位制度)は2施設が導入、看護職のJNA(Japanese Nursing Association;日本看護協会)ラダー制度は全施設未導入であった。研究結果から、調査施設においては、人材育成システムの導入率が低く、人材育成が課題であることが明らかになった。
さらに、研究協力が得られた天神会グループの看護職と介護職を対象に2020年から2021年にリモートによる研修を計4回、2023年に看護職を対象に対面で2回研修を実施した。

研究担当者:大手前大学(元 山陽学園大学) 笹谷 孝子

研究期間:2019年4月1日~2024年3月31日

研究についてのお問い合わせ先:✉ sasatani@otemae.ac.jp URL https://www.otemae.ac.jp/