格差是正としての最低賃金制度-韓国の事例から-

2017年から2018年にかけて行われた韓国の所得主導政策の中心とも言える最低賃金の大幅な引き上げ政策は日本で各メディアが報じるように果たして本当に雇用混乱を引き起こした失敗政策と言えるものだったのか。
韓国国内でもその論議に決着は着いておらず、研究者たちの間でも賛否両論様々な意見が渦巻いている。
そんな中本研究では、韓国国内で最低賃金政策の効果を実証的に分析している研究のレビューを行うことで、韓国の最低賃金の大幅な引き上げ政策が目指す(目指すべき)本来の効果は何なのか、またそこから導かれる日本への示唆点を探ることを目的とする。

研究者:松田郁乃

研究報告

防貧・格差是正としての最低賃金制度:韓国の事例の再検証